三木谷浩史の金に汚い一面が見えました。楽天モバイルが先日発表したプレスリリースによると、楽天モバイルは、全国の学校向けに「GIGAスクール構想支援プラン」を提供するとのことです。

プレスリリースの概要は以下の通りです。
- 文部科学省の「GIGAスクール構想」に準拠した「GIGAスクール構想支援プラン」を提供
- 全国の国公私立の小学校、中学校、高校などにおいて、楽天モバイルの基地局を設置できた場合、無償で学校までの光回線を提供
- 第一弾として千葉県千葉市で実施
- 将来的に5Gを活かした先進的な教育環境を提供
ざっとこんなところでしょうか。
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その前に最近のトレンド・5Gは?

最近の携帯電話サービスのトレンド・5Gですが、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクが今月より導入しました。楽天モバイルでは6月より5Gサービスを展開します。
ソフトバンクのCMでは『ドラえもん』が登場するなど、5G自体のポテンシャルはやばいと宣伝されています。
例えば、5Gは、5G技術の低遅延を活かした自動運転や遠隔での手術、高速さを活かしたVRコンテンツの提供といった、今の4Gではできないことを実現すると言われています。
ただ5Gの問題点として、使用する電波は周波数の特性上、飛びづらいのが課題です。

そのため、ドコモは、5Gが使える場所において、エリアマップではなく対応スポットの一覧をPDFファイルで公開しています。
やはり、5Gを拡充していく中で、現在の4G(LTE)と比較して、使えるエリアを増やすのには、基地局を今よりも積極的に置かなければならないというのが問題です。
政府が2023年度に5G基地局のロケーションとして全国20万基の信号機のスペースを携帯4社に貸しだしはナイスなのでは?|りんログ
日本政府は、5G基地局を増やすためにも、2023年度にも5G基地局の設置において、信号機のスペースを携帯4社にも貸し出す方針であるともしています。
学校に楽天モバイルの基地局を置く代わりに光回線無償提供の発想はなかった

前述の通り、政府は信号機のロケーションを5G基地局にも、としていますが、携帯4社の5Gエリアの拡大も考えると、学校にも5G基地局の設置も、、となるのも当然な流れだと思います。
また、学校においては、文部科学省が提唱する「GIGAスクール構想」という、児童生徒向けに1人1台の学習用端末を準備し、学校内における高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することを目標としている構想もあり、学校内のインターネットの確保も課題だと思っていました。
ここに楽天モバイルが、5G基地局を学校に置かせてもらえれば、光回線を無償で提供するよと発表したのはまさにびっくりというかジャイアン的な発想だと痛感しました。
まあ確かに、自治体・学校法人からすると、学校の空きスペースに楽天モバイルの基地局を置けば、無償で有線インターネット環境の確保ができちゃうのは魅力的。その上、楽天モバイルの5G端末を調達しちゃえば、学校以外でも児童生徒の学習環境を用意できるのも魅力的。
携帯電話ネットワークで通信できるiPadなどのタブレット、モバイルノートPCを使うと、Wi-Fiだけの端末に戻られなくなります。ソースは自分。
やっぱり三木谷浩史は金に汚い

この件のプレスリリースで、三木谷浩史は金に汚いなと思ってしまいました。
確かに今回の「GIGAスクール構想支援プラン」では、自治体・学校法人、楽天モバイルの両者も得になりますね。
ただ、個人的な印象としては、 “楽天” らしい、”三木谷浩史” らしさを感じてしまいますね。
でも、「GIGAスクール構想支援プラン」は楽天モバイルの得になっても、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクが似たようなプランを出すとしたら、社会インフラとしての携帯電話ネットワークも評価され、今考えられている5Gのメリット以上のことを創造できるのではないかと考えています。