先日、アップルのスペシャルイベントで新型スマートフォンの「iPhone XS」と「iPhone XR」がお披露目されました。今回発表されたモデルは「iPhone 8」、「iPhone X」の後続モデルです。

今回、アップルの新製品について思うことを書いていきたいと思います。
Contents
価格が高すぎる!
早速、今回のiPhone新製品の価格を見てみましょう。
iPhone XSの一括購入料金
NTTドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | SIMフリー | |
---|---|---|---|---|
64GB | 12万8952円 | 12万8640円 | 13万6800円 | 12万1824円 |
256GB | 14万7096円 | 14万6880円 | 15万5040円 | 14万184円 |
512GB | 17万1720円 | 17万1840円 | 18万円 | 16万5024円 |
iPhone XS Maxの一括購入料金
NTTドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | SIMフリー | |
---|---|---|---|---|
64GB | 14万1912円 | 14万1600円 | 14万9760円 | 13万4784円 |
256GB | 16万56円 | 15万9840円 | 16万8000円 | 15万3144円 |
512GB | 18万4680円 | 18万4800円 | 19万2960円 | 17万7984円 |
iPhone XRの一括購入料金
NTTドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | SIMフリー | |
---|---|---|---|---|
64GB | 9万8496円 | 未発表 | 未発表 | 9万1584円 |
256GB | 10万4976円 | 9万8064円 | ||
512GB | 11万6640円 | 10万9944円 |
高いですね。キャリア現在、SIMロックフリーのハイエンドAndroid端末では高くても7万円、キャリアのハイエンドAndroid端末は10万円程度。今回のiPhone新製品は10万円超えが普通となっています。
実際、前回の「iPhone X」も同様ですが、10万円以上の端末購入は、割賦購入の審査が厳しくなります。中には欲しくても買えないという方もでてくると思います。
保護者的な視点では、中学生・高校生に使わせる端末として、「iPhone XR」、「iPhone XS」を与えるのには高すぎるのではないでしょうか。実際に高価過ぎる端末なため、端末の管理が届いていないと盗難リスクや、端末を壊した際の修理代、端末の交換代が非常に高額になる点は、中高生の保護者として、リスクが高いと言えます。
スペックを求めているのをユーザーが求めているのか疑問
まず、Appleのサイトに掲載されている「iPhone XR」、「iPhone XS」の宣伝文句を書き抜いてみます。
iPhone XRの宣伝文句

「Liquid Retina 業界の中で最も先進的なLCDの登場です。 」
「耐水性能と防塵性能。」
「シンプルさを実現したテクノロジー。TrueDepthカメラシステムの中にある革新的なテクノロジーがリアルタイムで連係し、あなたを一瞬で認識します。 」
「A12 Bionic スマートフォンの中で、最も賢く、最もパワフルな チップ。」
「ISP、Neural Engine、高度なアルゴリズムを統合した革新的なカメラシステムが、創造力の新たな可能性を解き放ち、あなたは驚くほど美しい写真をとらえられるようになります。」
「hone XRのカメラシステムは、Neural Engineのかつてないパワーと毎秒5兆の演算処理を実行する能力を活用します。」
iPhone XSの宣伝文句

「Super Retina。迫力と大迫力。特別に開発されたiPhone XSのOLEDディスプレイは、業界で最も正確な色を映し出し、HDRに対応し、真の黒を再現します。しかもiPhone XS Maxには、
これまでのiPhoneの中で最大のディスプレイが搭載されています。」「スマートフォン史上、最も強靭なガラス。原子レベルの加工によって実現した、新しく美しいゴールドの仕上げ。」
「進化したFace ID。」
「Appleが開発した次世代のNeural Engineを搭載した、スマートフォンの中で最も賢く、最もパワフルなチップ。」
「画期的なデュアル カメラ システム。世界中で大人気のカメラが、あなたを写真撮影の新しいシーンへ連れて行きます。」
「iPhone XSは、超高速のダウンロード速度を誇るギガビット級LTEに対応。」
「新しいレベルの耐水性能。」
「デュアルカメラシステム。写真撮影の新しいシーンが 始まります。」
ざっと宣伝文句をあげてみましたが。。

まず、本体のカラーバリエーション以外iPhone XS、iPhone XRの違いがわかりません。2つの機種とも、A12 Bionicプロセッサを搭載し、液晶ディスプレイも同じような仕様。ユーザーがどちらを買えばいいのか戸惑ってしまいますね。Face IDも同様で。
思ったのは、ユーザーがこんなにスペックを求めているのか疑問があります。大半のユーザーはブラウジング、LINE、通話、Instagramにアップロードようなカメラ機能を使うことが大半だと思います。実際のところ、ドコモが「docomo with」で提供しているiPhone 6sでも十分その機能を駆使できるスペックなので、iPhone XS、iPhone XRはオーバースペックなはず。
スマートフォンもコモディティ化し、各社のスマートフォンの魅力的な機能が大きく変わりつつあります。今現在、スマートフォンを差別化しようと、ファーウェイはP20のようなカメラ特化機能をつけたり、日本人好みの機能をつけた富士通のarrowsなどいろいろとあります。Appleはそこに「スペックを求める」という点で付加価値を生成しようとしていますが、その結果、価格に反映されてしまうのが問題です。
アップルは日本人向けに高価なiPhoneを売りつけたいのでは?

個人的に、アップルはiPhone人気が高い日本市場でiPhoneを高く売りつけたいのでは?
最近は、ファーウェイ、サムスンなどのAndroid端末が海外で人気ですが、日本市場だけはiPhone人気が高く、女子高生の必須アイテムとなっている現象が発生しています。
iPhoneはもちろん操作性がよくて、シンプルなUIが使いやすかったり、海外で現地SIM・AIRSIMなどを挿して使う際、対応バンドの幅が広く、海外旅行の必需品という利点もありますが、問題は価格の高さ。
今や、10万円があればハイスペックのパソコンも買えますし、4Kテレビも射程の範囲内。ということもあり、今回のiPhone XR、iPhone XSはとにかく高い!
思うに、アップルはiPhone人気の高い日本市場であるならば、高くても買ってもらえる変な自信があると考えます。あと、カラーバリエーションが「(PRODUCT)RED、イエロー、ホワイト、コーラル、ブラック、ブルー」というのも女子高生をターゲットにしてるのでは?
4年ぶりにメイン端末をiPhoneからAndroidに変えました

2013年にGalaxy Jを使ってから、2014年にiPhone 6に発売日に乗り換えました。それ以来、ずっとiPhone 6s、iPhone SE、iPhone 7と使ってきていましたが、何も違いを感じることはありませんでした。iPhone SEからiPhone 7にスペックが向上しているとのことですが、アップルのiPhoneの機能の差別化を図る難しさを感じました。
今月から、ファーウェイのP20を使っています。iPhone 7をメイン端末として使っていたドコモ本家のSPモード契約のSIMは挿しています。やっぱりファーウェイはすごい!別記事でP20のレビューをしようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。