Pleskはご存知でしょうか?VPSや専用サーバにインストールをして使うサーバーコントロールパネルのソフトウェアですが、非常に使いやすく、サーバ初心者のステップアップに非常に有効なソフトです。今回、1年半の間、Plesk Onyxを使ってきたのでレビューをしたいと思います。

Contents
Pleskでできること

※クリックで拡大します。
Pleskのコントロールパネルからアクセスしてできることは以下の通り。
- Webホスティングサーバの設定変更
- FTP接続のID・パスワード管理
- Let’s EncryptによるSSL証明書取得
- Gitの操作
- PHPのバージョン切り替え
- Node.jsの操作
- Rubyの設定
- Apacheとnginxの設定
- WordPressなどのCMSのインストール機能
- ファイルマネージャー
- ウェブ解析
- DNSの設定
- メールアドレスの管理
- メールの設定
- 持ち込みSSL証明書のインストール
- WordPressサイトの管理
ざっとこんな感じです。最新版Pleskでできないことはないと言ってもいいでしょう。Pleskを入れていたサーバではWordPressをメインに使っていて、それらの機能を使っていましたが、Pleskは機能が豊富すぎて使いこなせなかったです(涙)。
上級者向けのnginxが簡単に使える

VPSでめんどくさいコマンドを打つことなしに、nginxを使えます。nginxは全体的に上級者向けという印象もあったんですが、サーバ初心者でも、Pleskでは、設定画面からApacheとnginxのリバースプロキシを設定できたり、nginxだけでサーバを運用する設定もできます。
Apacheも、細かな点までGUIでチューニングができるので、サーバ上級者でも満足して使えると思います。
Let’s Encryptのインストールが簡単すぎて泣いた

設定画面を開いて「更新」を押すと、Let’s EncryptのSSL証明書が自動でインストールできます。VPSで難しいコマンドを打ったり、他のレンタルサーバでは設定画面にたどり着くまでよくわからないけれども、Pleskではトップページから簡単にアクセスでき、簡単にインストールができるので泣いた。VPSでかなり苦労したので、本当に泣きたくなります。
複数のWordPressサイトを簡単に管理できる


※クリックで拡大します。
複数のWordPressサイトの情報を一気に確認でき、プラグインのアップデートなどの作業も一括して行えるコントロールパネルです。
複数のWordPressサイトを一気に管理できるレンタルサーバ、知っている範囲内でないと言ってもいいでしょう。これだけを目当てにPleskを使ってみるのもいいかもしれません。
ファイルマネージャーも使いやすい

※クリックで拡大します。
ファイルマネージャーのUIがとてもきれいでわかりやすいです。
ファイルマネージャーからできることは以下の通り。
- ファイルのアップロード
- ファイル作成
- ファイルコピー
- ファイルの移動
- ファイルの削除
- ファイルの展開
- ファイルの圧縮
- サイズ計算
- タイムスタンプの変更
これを知っちゃうと、FTPで接続するのがめんどくさくなっちゃいますね。
欠点
ライセンスが高い!
Pleskのライセンスは高い!便利なソフトなんですが、一番下のプラン(10ドメイン)だとライセンス料だけで毎月1000円はかかります。年間12000円。
採用しているレンタルサーバがほとんどない
使いやすい一方、Pleskを採用している国内のレンタルサーバはほとんどありません。
root権限つきのVPSや専用サーバに入れる必要がある
Pleskを利用したい場合、root権限がないとPleskをインストールできないので、一般のロリポップ!やエックスサーバーなどの共用サーバーではインストールすることができません。
Pleskのライセンスと合わせてサーバを提供しているVPSもほとんどない
国内でPleskライセンスとVPSを一括提供しているのがGMOクラウドVPS。他に、さくらインターネットの「さくらのクラウド」でPleskのサーバイメージが提供されていましたが、現在提供を終了しました。
まとめ
Pleskは非常に優秀なサーバコントロールパネルです。ライセンスが高いのは難点ですが、GMOクラウドVPSなどを契約してみるのはどうでしょうか?